再稼働。

いま、原子力発電所を、どうやって再稼働させるか延々とストレステストなる試みが行われているけど、電力需要をまかなうために、原発を動かしたというのはわかる。

火力も水力も、全体を補うには、今さら割に合わないということだろう

しかし、今考えるべきは、いかに止めるかということ。

原子力発電には、ほかにない絶望的な現実がある。
それは核廃棄物が積みあがりつつあり、その保管は人間の手の及ばない地下深くに埋設する方法が検討されているということ。
プルトニウム半減期は2万4千年。
これは半分に減ずるために要する時間ということで、100が50になるだけのお話で、それが25になるためには同じ2万4千年かかるっていうお話。

せいぜい寿命80年ほどの人間様にとっては、永遠に近い時間で、だいたい、この電気主体の文明があと何年続くかよくわからない。将来に、莫大な負の遺産を残す選択を繰り返そうとしているということ。

で、このことを考えていると、ふと同じ性質のものが、もう一つ日本にあることに気がついた。

それは、莫大な国の借金。

毎年赤字を補うための国債をダラダラ流し続けるしかない財政状況。積み上がった赤字を返すということは不可能だということに多くの人は気がついている。外国のヘッジファンドなる相場の錬金術師たちの中には、日本国債の暴落に大きな勝負をかけ、虎視眈々とそのタイミングを待っているヤツがたくさんいるという。


話は変わるけど、スティーブン・ソダーバーグ監督の「コンテイジョン」という映画を見た。これは、未知のウイルスによって社会が混乱していくさま